ぶたくしのリプレイ公開計画

ぶたくしが趣味で書いたリプレイ置き場です。

「夜汽車」27.エンディング

 ※シノビガミを既にご存知の方向け
 ※公式シナリオ使用、秘密公開あり

 

 

解体屋 「そう……貴方達はその力を示したのね。残念ながら契約の遂行はできなさそうだわ」

GM そう言って解体屋はその場から消えます。そしてあなた方の耳元に「記憶は返すわね」という言葉が聞こえると共に、全員全ての記憶を取り戻します。記憶を失っていた人も

GM そして、長月さんを見ると、長月さんの体が、うっすらと透け始めています

如月陽子 「梓くん!」と言って駆け寄ります

如月陽子 「梓くん、梓くん!……もう、お別れなの?」

長月梓 「もう、お別れ」

如月陽子 「本当に、ごめんなさい。でも私、梓くんのこと、絶対に忘れないから」

長月梓 「うん……そうだな、僕は、君に、復讐しないといけないんだ」って言うかな。「だから、僕のことは、一生忘れないで?」

如月陽子 「……うん、忘れない。忘れないから」

長月梓 「うん」

如月陽子 「それがきっと、私のつぐないだからっ……忘れて、って言われたって、忘れないんだから」

長月梓 「……うん、良かった……」

 

 

長月梓 そうだな、みんなの方見るかな

源衛司 じゃあ、近づいていきますね。「話は終わったのかな」

源衛司 「結局、僕は君のことを、救わなかった……だからごめんね」

長月梓 「救わなかった? なぜ?」

源衛司 「君が生きる手段はあったんだよ。でも僕はそれを選ばなかったから」

長月梓 「ううん。僕の死が忘れられるよりもね、僕が死んだことを忘れられる時が、本当の死なんだと思う」

源衛司 「長月くんはさ、強いよね。うん、僕も忘れないよ。絶対に、忘れない」

長月梓 「……うん」

 

 

長月梓 「王馬!」

王馬我刻 「……」

長月梓 「王馬!」

王馬我刻 「……僕が、君に、どんな言葉をかければ良いんだい?」

長月梓 じゃあ、頭ぽんぽんってしてるよ

王馬我刻 「……やめろよ。俺は、俺は自分のエゴで、お前たちをこんな目にあわせた……恨んでるんだろ?」

長月梓 「恨んでないよ、誰も恨んでない」

源衛司 「うん、そうだね。君が誰かのためを思ってそうしたの、それだって、わかってるから」

如月陽子 「……」

長月梓 「うん」

王馬我刻 「……ごめんね」

長月梓 「君たちと友達で、良かった」

 

 

長月梓 「そうだな、最後に、陽子」

如月陽子 「なに? 梓くん」

長月梓 「僕に……僕に心をくれてありがとう」

如月陽子 「……うん」

長月梓 「これだけあれば大丈夫」

如月陽子 「……ばいばい、梓くん」

長月梓 「……うん、じゃあ、行くよ」

源衛司 「……ありがとう」

王馬我刻 「……またね」

長月梓 「……うん、また」

 

 

GM 長月梓の姿はどんどん透明になり、その場から消えてしまいました。そして、その瞬間にあなた方は目のくらむような閃光に包まれます。そして目が見えるようになったときには、いつの間にか最初にいたあの駅に、あなた方「3人」はいます。長月梓の姿は、そこにはありません

源衛司 「……戻ってきたね」

如月陽子 「そうだね」

王馬我刻 「うん」

如月陽子 「……みんなのこと、思い出せて、良かったよ」

王馬我刻 「……ごめんね」

源衛司 「いや、そんなことないよ。王馬くんが悪いことなんて、ないでしょ?」

如月陽子 「……王馬、ほんとに、ありがとう……いろいろひどいこと言ってごめん」

王馬我刻 「僕も……君たちにいろいろひどいことしちゃって」

如月陽子 「あと鳥は焼かないほうがいいと思う……」

王馬我刻 「あの時の僕は記憶がなかったから……」

源衛司 「まあ、危ないところはありますからね」

如月陽子 「ふふふ」

王馬我刻 「ごめんね、ゲンくんも。もう焼かない」

源衛司 「そうだね」

王馬我刻 「みんな、強いんだね」

源衛司 「そんなこと、ないんだけどね。でも、僕は言ったとおり、僕たちは全てを覚えていて、それでも前に進まなきゃいけないと思ってるんだ。だから王馬くんの気持ちはわかっていたけど、それでも、うん、前に進む方を選びたかったんだよ」

王馬我刻 「そうだね、逃げてばっかじゃだめだよね。向き合わないと」

源衛司 「……うん」

如月陽子 「……そうね」

 

 

如月陽子 「じゃあ、帰りましょうか。私達の町に」

王馬我刻 「うん」

源衛司 「そうだね……お墓参りも、行ってあげないと」

王馬我刻 「お墓参り……何が喜ぶんだろう?陽子ちゃん、知ってる?」

如月陽子 「何だろう、ポップコーンって言ってた気がする」

王馬我刻 「ポップコーンか……焼くの?」

源衛司 「そうだな、作っていく、かな?」

如月陽子 「ふふ、たぶんみんなで作れば作れるよ、ポップコーンなら」

王馬我刻 「うん! 鳥なら呼べるよ!」

如月陽子 「鳥!?」

源衛司 「鳥は、どうするの?」

如月陽子 「どこで使うんだろう?」

王馬我刻 「焼いてポップコーンにするんじゃないの?」

如月陽子 「ポップコーンはね、とうもろこしから作るの」

王馬我刻 「野菜を焼くの?」

源衛司 「そう、だね。ある意味」

王馬我刻 「え~? お肉のほうが焼いたら美味しいと思うんだけどな~?」

源衛司 「あれかな、王馬くんにはまだ記憶が戻ってないのかもしれない」

王馬我刻 「待って待って、あるよ記憶! そんな悲しいこと言わないで!」

如月陽子 「じゃあ、梓くんが好きそうなもの、みんなで作ろうよ」

王馬我刻 「そうだね、ポップコーンに、焼き鳥、焼豚、焼き牛……」

源衛司 「そ、そうだね、焼きすぎないようにね」

 

 

如月陽子 「じゃあ、行こう」

源衛司 「さよなら」って言って去っていきますか

王馬我刻 「きっと会いに行くよ」

如月陽子 「絶対に忘れないよ」って言って行きます

GM ではここで本シナリオ「夜汽車」を終了としたいと思います。みなさんありがとうございました!

一同 ありがとうございました~!

 

 

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